CB1100Fは東京モーターショー2007で公開された参考出品車(試作車)です。CB1100Fはホンダ伝説の耐久レーサーRCBを彷彿させるCB1100Rと同時に公開されました。CB1100Fはホンダ伝統の空冷直列4気筒エンジンを搭載し、CBブランドという「ホンダらしさ」を全身に受け継いだ「モダン・カフェ・スポーツCBコンセプト」。CB1100Fにはカフェスタイルの王道とも呼べるロングタンクを中心に、最新のマス集中化技術によって高密度に凝縮された洗練のフォルムが、空冷直4エンジンの美しさと逞しさを引き立たせています。
CB1100Fの第一印象は4本の美しい曲線で束ねられた4本のエクゾーストパイプと4in1にまとめらた集合マフラーです。そして、CB1100Fのもつカフェスタイルは、あのホンダ伝説のバイクCB400FOURを彷彿させるものです。数十年の時を経てCB400FOURが現代に蘇った!CB1100Fには、そんな印象があります。CB1100Fはひとつひとつのパーツが細部に至るまで造り込まれており、ホンダの“こだわり”を感じさせるバイクです。東京モーターショーで同時に公開されたCB1100Rに比べると、やはりCB1100Fは「おとなしい」「地味」な印象があるかもしれませんが、シルバーに塗装された空冷直列4気筒エンジン、コンパクトにまとめられた車格、カフェスタイル…すべてにおいてホンダの目指ししたオートバイの基本とは何か?CB1100Fからは、そんな事を改めて考えてみたくなってきます。
CB1100Fに搭載された空冷直列4気筒エンジンを見たとき「ようやく本当のホンダらしくなってきた!」と思いました。本田宗一郎氏亡き後のホンダは、CB1300などの水冷CBが主力車となっています。しかし、往年のCBファンであれば空冷直列4気筒エンジンこそがCB!と考えるのが当然のことであり、水冷CBに違和感を持つライダーも少なくなかったはずです。車(4輪)にまで本気で空冷エンジンを載せようと考えていたという本田宗一郎のDNAこそが、真のホンダの血統であり続けて欲しいのです。そして、美しい空冷直列4気筒エンジンを搭載したCB1100Fの登場は本当の意味でのCBの復活を予感させてくれます。東京モーターショーでは参考出品車として公開されていますが、ここまで完成されたCB1100Fは間違いなく市販されることでしょうし、この先にも何かがありそうです。真のホンダCBの復活を心から期待しています!
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